設計事務所の「やりがい搾取」について
寿司屋の修行0日で予約の取れない寿司屋を作った板前さんの話しを聞きました。
私は現在48歳なので設計事務所の世界に飛び込んだのは、およそ25年ほど前という事に成りますが、大学を卒業した年に海外に渡り、設計事務所3カ所で今でいうオープンデスクを経験した後日本に帰国。国立大学名誉教授であった巨匠の元で修業をしました。
その後も日本最大のデベロッパーで実務を経験した後、また海外の大学へ留学、帰国後大学で一瞬非常勤を経験したり、執筆や講演をさせて頂いたり、建築のイベントの立ち上げたりしながら、現在の事務所を引き継ぎ設計事務所を運営しています。
高校卒業した際に建築の設計を仕事にすると決めてから、まだインターネットが普及する前だったこともありどうやって職に付けばよいか、どうやって食べていけるのかとただガムシャラに自分で足を運び経験しながら模索していましたが。
今考えると大学時代の設計のバイトは時給360円。就職してからも月のサービス残業は200時間を切ることはなく、交通費無しの手取り13万円という環境下に居たのでいわゆる「やりがい搾取」と言われても過言では無い状況でした。
自分が設計事務所の代表に成ってからというもの。
この様な経験を踏まえて設計でちゃんと食べていける。仕事をしながら人生も大切にして行ける設計事務所を創って行けないかという事で奔走をしています。
建築設計の仕事でガッポリ儲けるというのは現実的では無いので、目標としては「好きな」仕事を「ストレスが少ない 」 労働環境で行い「年収は平均以上」程度の事を目標としています。
仕事内容も楽しい仕事だけというのは難しいですが、マンション、住宅、スタジアム、公共施設、ホテル、オフィス、店舗、発電所、ランドスケープデザインと様々な設計の仕事が舞い込むので飽きないのが良いと思います。
下請けの仕事もしますが、誠実な設計工期や設計費用が担保されない仕事は断る勇気も必要です。誠意のない図面を作り現場が混乱し、結果、誰も喜ばない状況になると分かっているからです。
自分の様にやりがい搾取と言われるような環境に身を置いて、ガムシャラに実力をつける事は無駄とは思いませんが、その環境下を楽しめる精神力とそこから抜け出す行動力というのは非常にコスパが悪いので今の時代あまりお勧めしません。
それなりの向上心があればきっとそこまで追い込まなくてもスキルを習得できる時代ですし、昔とは違い60歳定年というリミットが無いので生涯をかけてゆっくり成長してゆける建築設計の特徴を踏まえた人生を送ることができると思います。
これから設計の仕事を目指す人へ。
設計の仕事は求められることが多く大変な部分は否めませんが。仕事としてきっと悪くないと思います。自分が描いたものが多くの人の手を借りながら実現した時の満足感はモノづくりの醍醐味です。
また自己実現、自身の成長、知的好奇心を満たしてくれて人生を楽しいものにしていく事ができると思います。
「設計は諦めてハウスメーカーに」「設計は諦めて建設会社に」という様な人をいっぱい見てきましたが、まず設計事務所で自分を試してみるのも良いと思います。
建築業界の中ではきっと一番つぶしが効くのが設計事務所での経験です。
再就職が必要に成った場合、設計事務所出身者は、建設会社でもハウスメーカーでも重宝がられます。
それは法的な知識があり、ゼロから企画を興し、図面が描け、構造が理解できて、現場を知り、接客ができて、コスト管理ができる。なによりも一級建築士の資格を取得ができれば無敵です。
もし建築学科で進路を悩んでいるのであれば「とりあえず設計事務所から始めてみる」というのはいかがでしょうか。
日本の耐震に対する懸念
トルコ地震で亡くなった多くの方その一人一人のご冥福をお祈りいたします。
国も文化も宗教も違うのでご冥福という言葉が適切かは分からないのですがその気持ちだけは変わらないと信じております。
日本の報道を見ていると「トルコは日本と同様耐震基準が厳しい」という話しを聞きました。
「しかし、罰金を払えば免除される、見逃してもらえるらしい 」 という報道を受けて「日本はトルコと違って大丈夫だろう」と思われている人が多いような気がします。本当にそうでしょうか?
これは「検査済証交付件数」の表です。
「検査済証」というのは設計を行ってその設計通りに工事が行われて終了した事を検査した証明です。
表を見るとH10年で38%の建物しか検査を行っていません。
要するに62%の建物がどの様に建てられたか検査されずに使われているという事に成ります。
耐震基準、耐火基準、その他お金のかかる部分で手抜きをして適当に建てたかもしれない建物が大多数あることは衝撃です。
実際に実務をしているとこの様な物件に出会う事が沢山ありまして、図面と実物の整合を確認するとほぼすべての物件で図面の通りに施工されていません。
「図面より梁が小さい」「鉄筋の本数が減らされている」「基礎に配管用の大きな穴が開いている」等様々な物件を見てきました。
更に不動産業者より検査済証の無い建物に対して「お金を払うので合法であると1筆かいてくれ」と依頼されたこともあります。
当然断りました。
現状はほとんどトルコと変わらないというか罰金すらない日本の現状はトルコ以下かもしれません。
検査済証の無い物件は、まず徹底的に「建築基準法適合状況調査」をしてから活用検討と流通をお願いします。
例えそれを行ったとしても基礎の配筋、杭の状況は検査できません。
ですから検査済の建物と同等に扱われるという事は無いので、積極的に流通を促すことに対しては個人的には懐疑的です。
出来れば、この様な建物を作って流通させた建設会社、設計事務所、不動産会社に関しては厳罰化をして対応して頂きたいと思っています。
また今まで見てきたこの様な事が行われている多くの物件が「設計」と「施工」が同じ業者で行われる物件である。若しくはデベロッパーや建設会社の下請けで設計事務所が付いているというケースに成っています。
建設過程を監視し検査を行う設計が安く造って高く売ろうとしている所と一体化したり下請けに成ったりという状況では、よほど強い意志を持っていないときちんと機能しません。
ですからこの様な状況を打開するためにも「設計」と「施工」は別にするという事が対策として有効だと考えます。
創立50周年特別休暇のお知らせ
2022年7月で弊社は創立50周年を迎えます。
組織事務所ではない普通の個人設計事務所が50周年を迎えることは一般的には奇跡的な事です。
これまでに様々な苦難がございましたが、それ以上の出会いと皆さまの御支援があったからこその「今」があると考えております。
これまで 関わりのあった全ての方々、 取引会社の皆さま、クライアントの皆さま、社員の皆さまに最大級の感謝をいたします。
半世紀である記念すべき50周年を迎えるにあたりコロナ禍が未だ終息しきらない状況を踏まえ、直接の感謝をお伝えする機会は少し先に延ばそうと考えておりますのでご了承ください。
また直接的に会社を日々支えてくれている現在の社員に対しては、周年である7月28日の翌日にあたる2022年7月29日(金曜日)に特別休暇を設定いたしました。
現在お取引のある各関係者様にはご迷惑をおかけすることになるかもしれませんがご理解いただきます様お願いいたします。
代表取締役社長 赤間太一

SDGsのきっかけ
最近、SDGsのピンバッジを付けている人よく見かけるようになりました。
私が最初にSDGsを知ったのはたぶん3年前でしょうか。
直ぐに調べて「1.貧困をなくそう」という目標でいきなり挫折したのを覚えています。
学生の頃、ウイグル人自治区やフィリピンで多くのストリートチルドレンを見て心を痛め、いつか彼らのためになにかやれるような人間なりたいと自分を鼓舞してきたにもかかわらず、恥ずかしながら身近な事として捉えられませんでした。
それからも様々なタイミングで何度かSDGsの知識を仕入れては、結局身近なものとして捉える事ができずに生活しております。
そんな中で2020日本のSDGs達成度のランキングを見ていて「コレは…」と思えたので皆さんにもおすすめしたいと思います。
2020年の日本の達成度は世界で17位。その詳細も調べることが出来ました。 では日本に住んでいるからこそ考えなければならない点はなんなのでしょうか。
【 2020年、日本で最も達成状況の悪い5項目 】
5.ジェンダーの平等を実現しよう
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう
17は国際的、外交的な政治や大企業への項目が多いので個人目標としては理解しづらいかもしれません。では残りの4項目ですね。
「ジェンダー」「気候」「海」「陸」と考えると一気にシンプルに成り身近になった気がします。しかし「海、陸の豊かさと言われても…」な部分ありますよね。
それでここから更に個人でできる事を考えると「ジェンダー」「気候」の2項目がさらに身近ですね。「気候」もちょっと微妙ですがエアコン設定を変えるなどくらいはできるかもしれません。
当然全部の項目に対して精通し、力を発揮することが出来れば素晴らしい事ですが、この様にして項目を絞って考える事がはじめの1歩として重要かもしれません。
【 5.ジェンダーの平等を実現しよう 】【 13.気候変動に具体的な対策を 】この2項目に絞って私は今後考えてみようと思っております。
トリノから
建築家協会の発行するBulletinという業界誌に佐藤総合計画代表取締役である細田氏よりトリノ工科大学留学中であった弊社の代表を紹介いただき寄稿させて頂いた文章です。
建築家ONLINEというサイトに掲載されていたのでダウンロードさせて頂きました。

2009年という事なのでもう11年も前に成りますが、 やはり都市の歴史が生で体感できるヨーロッパの街は今思い返してもワクワクさせられます。
6月からの勤務形態と夏季休暇
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の発令により時短・在宅勤務を行ってまいりましたが、緊急事態宣言の解除により今後業務形態をかえて営業いたします。
未だ東京においては感染者が発生している状況も鑑みオフピーク通勤を促す意味を含めましてコア・タイムフレックス制といたします。
弊社のコアタイムは11:00~16:00となり、一人一人が各自の通勤経路の状況を踏まえてフレキシブルに勤務を行ってまいります。
また弊社の夏季休暇の期間は、例年お盆の期間に固定してまいりましたが、昨今お盆明けの納期を希望される事があり、夏季休暇を取得できない事も多かったため7月~9月の期間中に各個人の判断で5日間休暇を取得して良い事としました。
顧客様、お取引先様等ご迷惑に成らない様に努めますが、もしご迷惑をかける事がございましたら申し訳ありませんが上記の様な対応を取って参りますのでご理解いただけますようお願いいたします。
COVID-19(新型コロナウィルス)に対応した建築
弊社の主要なクライアントには、ホテル業や飲食・接客業を営むクライアントが多数あり、
今回の新型コロナウィルスの緊急事態宣言後の自粛により多大な影響を受けています。
感染リスク軽減の対応としては、まずオペレーションによる対策が第一であり
手軽でもあるとは思いますが、今後建築的にも対策が取られなければ成らなくなる事が予想されます。
それにともなって「COVID-19(新型コロナウィルス)に対応した建築」ガイドラインの必要性が高まりますが、今はその様なガイドラインが無く、作られるまで相当の期間が必要であると思われる事から今回は、独自での考察を行っていきたいと思います。
第一回目として「3密に対応した建築計画」です。
まずは「3密とは」に関するおさらい。
1.密閉空間:換気の悪い密閉空間である
2.密集場所:多くの人が密集している
3.密接場面:互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる
1.密閉空間を避ける事と言う点が建築的な要素として一番現実的に検討できる内容です。
何よりも重要なのは「換気量」ですが、建築的には「換気回数」として評価することが一般的です。
WHOによると換気回数が毎時2回未満の場合に感染リスクが高まるとされており、日本における感染症が起った学校における事例でも換気回数が毎時1.6~1.8回であったことが報告されている事から換気回数は、毎時2回以上が最低条件になると思われます。
そこでまず第一に施設全体、ホテルであれば各客室の換気回数のチェックをする必要が有ります。
また換気方法や窓の種類、空気の流れるルートの確認を行います。
・換気方法としては、換気ルートに逆流要素がない事、機器の容量が十分でフィルター等メンテナンスが行き届いている事。
・窓の種類としてはキチンと大きく開き換気量を確保できる事。
・空間の対角の位置に給気と排気が計画されている事。
・可能であれば2か所以上に窓が設置されている事。窓が一カ所にか設けられない場合は入口の扉に給気口を設ける等の対策を行う事。
2.密集に関する考察。
密集に関しては一人当たりの面積や気積に関しての考察を行います。
簡単に書きますが、コロナウィルスではなく結核による感染の報告では、日本で20㎥/人以下の場合に感染リスクが高まったという研究があるようです。
そのことから20㎥/人以上とした場合に密集ではないという一つの基準になるかと思います。
ただ、これを基準とした場合には100㎡の店舗に天井高さ2.3mの天井高さの店舗には11人しか入れないという事に成り現実的に接客業の空間としては効率が悪すぎるという場合も多いのではないかと思われます。
ただ密集対策の基準として一人当たりの気積が最低20㎥以上とすることが指標となるかと思います。
今後、国や研究機関の安全基準としては20㎥/人の1.5倍である30㎥/人という基準が採用される可能性もありますので、ゆとりを持って30㎥/人を基準とする方が将来的には安心できます。
3.密接に関する考察。
密接に関する考察に関しては、強いて言えば「客席のレイアウト」や「レジ、受付におけるパーテーション」等
接客時の物理的な隔離による対応策と成るかと思います。
また接客や物品や支払いのシステム化による接触機会の減少化を行う必要が有るかと思います。
ホテルにおいてはWeb予約、セルフチェックイン機によるチェックインや支払いによって人経費の削減も同時に行える様にしていく事が想定されるかもしれません。
また接触を無くすという点を重視した場合。
自動ドアに成っていない箇所の非接触型自動ドア化、トイレ、手洗い、各種水栓の非接触化を進める事が重要かと思われます。
IOT化によるスイッチの無い住宅や施設に関しても効果的かと思います。
上記を簡略的にまとめると
Ⅰ.換気回数は毎時2回以上、できれば毎時3回以上
Ⅱ.気積は20㎥/人以上、できれば30㎥/人以上
Ⅲ.非接触システムの徹底
これらが今できる基本的な3密の対応かと思われます。
注意点としては、上記は自主的に考える項目や数値なので、今後国の基準が決まっていくのであれば、これら数値を参考にせず、国の基準を採用してください。
その基準が「建築基準法」になるのか「ビル管理法」になるのか「保健衛生法」になるのか「国土交通省」が主体となるのか「厚生労働省」が主体となるのかも分かりませんが法整備化には、相当の期間がかかると思います。
早期に統一的な基準が決まる事を願っています。
緊急事態宣言も延期におけるCOVID-19(新型コロナウィルス)感染対策の方針
新型コロナウイルスの感染拡大は5月1日時点で日本及び東京都においても新規感染者数の減少の兆候となって参りましたが、未だ予断を許さない状況に到っております。
政府の緊急事態宣言も延期される様相となっており皆様も自粛疲れが顕著に成ってきている事かと思います。
またクライアント様の中には営業の自粛を余儀なくされてている業態の方々も多く今後の先行きに対して不安な日々を過ごされているかと想像いたします。
申建築設計事務所は、このような緊急の状況下におきましても引き続き、安全・安心そして健康をめざした最適なサービスを提供してまいります。
4月7日に日本政府より「緊急事態宣言」が発出されたことに伴い、クライアントの皆様ならびに従業員の安全と健康に配慮した上で、円滑に業務遂行をするため従業員を原則在宅勤務として参りましたが、今般の緊急事態宣言の延期に際してもプロジェクトごとに関係の皆様の同意をいただいた上で、外部との会議等は原則として極力WEB会議、電話等、非対面で実施させていただきます。
業務上の理由からやむを得ず、対面での会議や監理段階の検査等が必要になった場合には、関係者の皆様の合意をいただき、可能な限り安全と健康に配慮した業務遂行に努めます。
クライアントの皆様ならびにご関係の皆様には、多大なるご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、引き続き皆様とコミュニケーションを取りながら業務を遂行いたしますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、ご不明、ご不安な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対する対応
本日にも緊急事態宣言が出される運びとなり弊社でも4月中の通勤を最低限に抑える措置をとる事となりました。
設計事務所であることから図面を描くという一部業務に関してはPCさえあれば問題なく行うことはできます。
しかし現場監理や顧客とのコミュニケーションによる意思疎通が必要な業態となっておりどちらかというと
そこの点が肝心な業態でもありますので、その点での業務に支障をきたす部分はあるかと思います。
弊社の方針としては先月までの基本給を保証の上、在宅勤務・時差通勤・フレックス・時短とそれぞれ個別対応することとなりました。
小規模事業者であることから微力ではありますが、出来ることを皆様に迷惑をかけない範囲で行っていきますのでこれからもお引き立て
頂けますよう宜しくお願い致します。
またさまざまな事業者が現在存続をかけてコロナウィルスへの対応に追われております。
このウィルスとの闘いは、じっと耐える事を求められる闘いかと思います。
死に物狂いで努力をすることの方がまだ頑張れるかとは思いますが
この苦境を乗り越えた先でまた皆様にお会いできる事を楽しみにしております。
Hanging Garden (ハンギングガーデン)
最近、自分が注目するワードとして「Hanging Garden」ハンギングガーデンがあります。
この言葉は、現状2通りの解釈があって一つは歴史的に従来から使われている「空中庭園」という言葉
もう一つの解釈は読んで字のごとく「吊り下げられた庭」という言葉です。
まず一番最初の「空中庭園」は、バビロニア時代の紀元前500~600年という昔にネブカドネザル2世が
建造したというバビロンの空中庭園の話しです。
建造物の上に120mx120mの空中庭園を造ったという事なので、今考えると建物の上の屋上緑化を指すのが
この空中庭園と言えるのではないでしょうか。
そしてもう一つの意味での「吊り下げられた庭」という方ですが。
実はこれにも2つあります。
一つは屋上緑化から下垂形の植物が垂れ下がってきて庭の様になっているもの。
もう一つは植物自体を壁に引っかけたり、空中に吊り下げて緑化し空中に庭を造っているものです。
まず下垂形の植物の庭ですが。
ベトナムの設計事務所のMia design studioさんの作品ですがこの様なイメージです。
また日本の藤棚なんかもこの部類に入るかもしれませんね。
(画像元Sharetube)
もう一つの植物を空中に吊り下げタイプのものはどちらかというと盆栽に近いかもしれません。
プランターを引っかけたり、コケ玉を空中にぶら下げたりするタイプのものですね。
ココではネットで見つけたチェコのプラハのアーチストの作品を紹介します。
日本のコケ玉は世界に行って成長してるんですね。
この様にハンギングガーデンと言っても様々な意味が含まれる言葉になっている様です。
私としては全てを支持します。
屋上緑化もぶら下がりの庭も全部素晴らしいと思います。
屋上緑化は、高い所に居るのに接地感を感じますし
ぶら下がった植物は、無重力感や浮遊感を感じます。
また下垂型の植物は、場合によっては人に地下にいる感覚を感じさせるかもしれません。
それぞれ人の感性に与える効果が違うというのは興味深いですね。
ただ日本は造園=土木、建物=建築で分業化が進んでいるのでその双方の知識を持っている人が
意外と少ない気がします。
建物と植物の知識を両方持つというのは、なかなか難易度が高いですが今後も勉強を続けたいと思っています。
分譲マンション外構リニューアル

マンションの管理組合との打ち合わせや各行政機関との調整に多くの人出が必要でしたがコンセプトからデザインまで
皆さんが共感してくれたので最後の引き渡しも非常に和気あいあいとした良いイベントになりました。
令和最初の神田祭
弊社のある岩本町一丁目町会は日本三大祭の一つである神田祭の町会に入っています。
地元の伝統を繋いでいく事の大切さを設計やまちづくりの業務では訴えているので
弊社自らもその伝統を紡いでいくお手伝いをさせて頂いています。
今年は特に令和に入り最初に開催される大きな祭りという事で大変盛り上がりました。
新小岩_M邸及び店舗
新小岩駅前広場正面から南に真っ直ぐ繋がるルミエール商店街内に新たな建物が竣工しました。
1,2階はアフラックの店舗が入居し、それ以外は住宅です。
新小岩の商店街周辺はいわゆる木造密集地域で隣地との隙間がほとんどなく、既存建物は隣の建物と
壁を共有するほど接して建てられていました。
また、この建物の敷地自体が間口3.94mしかなく奥行きが24.34mありクランクしてさらに11.32mあるという
非常に変形した敷地です。
そんな敷地条件から平面的に広い部屋を作ることが難しく、周囲の建物が密集していて採光もとりづらいので、
上下の関係を利用し採光をとり部屋を狭く感じさせない工夫をした建物の計画としました。
構造的には耐火木造4階建てという工法ですが店舗部分に壁を作りたくないという事から、
1,2階が木造ラーメン構造、3,4階が在来工法という現状では日本で前例のない工法で造られています。
また当該敷地は地盤も悪く水位も高い為、1m少し掘れば水が出て来る。
敷地が狭すぎて杭打機も入れないという状況下で地盤の柱状改良を大量に行うことと成りました。
次から次に出て来る問題を一つ一つクリアし沢山の方の協力により竣工までたどり着いたプロジェクトでした。
日経新聞への掲載
今年社員旅行を20年ぶりに復活と言うブログを書きましたが、
それを日経新聞の記者様に見て頂き取材に来てくれました。
まず、今まで『どうせ誰も読んでいないんだろう』と思っていたのに
読んでくれている人が居たことに感動でした….。
日経新聞 2017年8月21日 (夕刊)
さて、この記事では社内コミュニケーションに特化した内容を書いていただいていますが、
休暇や旅行はクリエイティブな仕事に不可欠だということも重要かと思っています。
休暇や旅行は云わばインプットの作業、日常の業務はアウトプットの作業。
インプットされたネタが尽きてしまえばアウトプットができなくなるという事です。
また日本人の近代化、高度成長期からの働き方の一番よくない所は長期休暇が取れない所。
私が住んでいたヨーロッパでも夏季休暇は1ヵ月、冬季休暇は2~3週間ありましたが、
そこで海外へ行って沢山の建築を見たり、非日常の経験を積んだり、短期留学をおこなったり
することで脳みそをバージョンアップして帰って来る事ができます。
学生時代に得た知識でいつまでも仕事をしていくとこで、いつの間にか時代においてけぼりに
なっている事に気がつかないなんてことは日常茶飯事で見受けられます。
今までの様にガラパゴスな日本国内での仕事はそれでもやっていけたのでしょうが、
これから国際化して国際競争力を得るためにはそれでは太刀打ちできないのではないでしょうか。
しかし今の所自社のみでそれをやっても会社の経営が成り立たないのは事実なので、今後少しずつ
経営の許す限り休みの取れる会社にしていきたいと思います。
沖縄、喜舎場の耐震改修と中城城跡
「沖縄の22施設、大地震で倒壊恐れ!」
上は沖縄の主要各誌の一面を飾ったタイトルですが、
沖縄では公共施設でさえも未だ大規模施設の耐震化が完了していない状況に驚きます。
さて去年までは一度も訪れたことの無かった沖縄ですが、
この1年間で既に5度目!
猛暑の中、調査を行い耐震改修設計を鋭意進めており、今秋にかけて施工会社の選定を行い年内から着工を行います。
さて、いつもは那覇空港と耐震改修を計画しているホテルとの間を往復するだけの出張ですが、
今回は、打ち合わせの合間を縫って「中城城跡」へ行って来ました。
道中、タクシー運転手さんから「護佐丸・阿麻和利の乱」という城主の熱い話しを聞いたので
現地についてからも古に思いを馳せる助けになりました。
内地のお城との大きな違いは、材質(珊瑚岩)と形態(流線形)でしょうか。
天守閣にあたる部分は全く残っておらず城壁と基礎部分のみしかありませんが、
「海」と「空」と「城」のコントラストが美しくこんな暑い日でなければ、
長時間佇んでいたい場所でした。
いつか沖縄の他の島へも行ってみたいと思います。
新聞掲載
3年に渡り携わってきた野球場がついに竣工しました。
これは茨城新聞に野球場を掲載され、弊社名も入れて頂きました。
因みにこの新しい野球場はネーミングライツ契約によりJ:comスタジアムと成り、主に高校野球の茨城県大会で使われます。
今までスポーツ観戦にあまり興味が無かったですが今度観戦に行ってみたいですね。
頑張れ高校球児!
大型物件(野球場観覧席)の竣工検査
T市K運動公園野球場の竣工検査です。
座席数は10,000人超でナイター照明完備です。
座席からはヨットハーバー越しに霞ヶ浦が見える最高の環境で野球を観覧できます。
弊社としては野球場の設計は初めてでしたが色々と勉強になりました。
特に問題に成ったのが、屋外観覧席の消防の取り扱い。
さいたま市や横浜市などスタジアム建築を多く取り扱っている特定行政庁は政令などの整備をしていますが、
それ以外の普通の小さな市町村では全く整備されていません。
消防へ打合せに行って唖然としたのは「屋内消火栓とスプリンクラーをつける必要が有ります」という事….。
「えっと~屋外観覧席に屋内消火栓ですか??スプリンクラーは空中に付けるんですか??」なんて冗談みたいな
話しになります。
最終的にスプリンクラーは付けなくても良いと成りましたが、屋内消火栓は付けなければならなくなりました。
それ以外にもまぁ様々な所で建築基準法にも規定が無い用途の建物であることから大変な仕事でした。
そんな大変な思いをしたプロジェクトもついに今月末で竣工を迎えます。
ここまで来るとなんか寂しいですね。
まさに子供が成人して旅立っていってしまう親の気持ちです。
こんな素晴らしい仕事を依頼してくれた株式会社あい造園設計事務所には感謝です。
また一緒にプロジェクトを完遂するにあたり設計事務所と一緒に話し合い協力し合えたT市各部署担当者様
施工に対して真摯に努力を重ねてくれた株木・折本JV、雅電設株式会社、株式会社岡野設備、
中設エンジニアリングの蔵田さん、細谷設備計画の細谷さん
皆様にスペシャルサンクスです!
社員旅行_金沢 2017_05.18~19
今年から20年ぶりくらいに社員旅行を復活させました。
社員に希望を聞いたところ「金沢」という意見が多かったので金沢になり、
設計事務所にあるまじきことですがほとんどグルメ旅行となってしまいました…。
自由時間も多かったのでそれぞれ自由な時間を楽しめましたし、何より弊社代表が
神田祭り2日目の豪雨でダウンしていたので、ホテルでゆっくり休養を取れました。
(ひがし茶屋町)
金沢の町は戦国ファンでなくとも有名な前田利家とおまつが腰をすえた場所。
町の規模は小さいですが、当時日本の表玄関であった日本海に面していたこともあり
小さいながらも豊かさを感じることができます。
(兼六園 徽軫灯籠と虹橋・夕顔亭)
また昨今北陸新幹線開通と近現代文化にも幅を広げた金沢の町は様々な年代に支持される
観光地として北陸の拠点に成っています。
(21世紀美術館)
次に金沢へ行く時はブリの季節にしたいと思います。
さて、来年の社員旅行はどこに行きましょうかね。
ちゃんと建築の勉強ができるコースを選択してくれるとありがたいのですが……。
神田祭_2017.05.12~14
日本3大祭り
祇園祭、天神祭と並びあげられる神田祭りに参加しました。
弊社が現在の場所に移ってきて4年目となり、前回は諸事情により泣く泣く参加できませんでしたが
今年は事務所の特注半纏も購入した上、事務所の代表は神輿係のタスキをかけて前のめりで参加させて頂きました。
新小岩の耐火木造4階建て物件_上棟式
1月18日新小岩のルミエール商店街の中の耐火木造4階建て物件の上棟式が行われました。
様々な敷地条件とクライアントからの要望を可能な限り盛り込める手段として採用した【耐火木造4階建て、1,2階木造ラーメン構造、3,4階在来木造】という手段でしたが、
無事に一応上棟までこぎ付けることが出来ました。
しかし竣工しても密集地域である為建物の全容が見えないのが残念です。
2017年新年のご挨拶
新年おめでとうございます
元旦から穏やかな気候で爽やかな年明けを迎えることが出来ました
ただ日本中に目を向けると東北・熊本をはじめ穏やかな年明けを迎えることが
出来ていない方々が居られることも忘れてはいけません
今年も自分の非力に苦悶しながらも社会貢献を念頭に置き
少しでも皆様のお役に立てる会社へと成長してゆけるよう
努力を重ねてまいります
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
代表取締役 赤間太一
ホームページをリニューアルしました!
申建築設計事務所のホームページが新しくなりました。
以後、こちらのホームページで、ブログ情報や施工事例など
更新して参りますので、引き続きよろしくお願い致します。